大学時代から付き合っていた彼との結婚。看護師としての過酷な仕事と結婚の不安、束縛の多い彼との生活を体験談で詳しく解説。離婚までの経緯シリーズ①。
結婚前の不安と葛藤
大学時代から付き合っていた彼とは、交際中から喧嘩が多くありました。
彼はとても疑い深く、少しでも連絡が遅れると「浮気ではないか」と何十回も着信やLINEを入れてきました。自分が優先されていないと感じると、怒ったり泣いたりする姿もよく見ました。
束縛が苦しくて何度も別れ話をしましたが、そのたびに彼は泣いて「別れたくない」と訴えました。私は「こんなに自分を好きになってくれる人はいないのでは」と思ってしまい、結局別れられませんでした。
当時はその強い束縛も「愛されている証拠」と感じてしまい、実際に彼は毎日のように熱心に愛情表現をしてくれました。そんな彼の姿に、幸せを感じることもあったのです。
プロポーズ
卒業後、私は大学病院の看護師として、彼は県外の大手企業に就職しました。
大学病院では難しい治療や病気を扱い、常に命と向き合う日々。少しのミスも許されないという緊張感が続いていました。また婦人科に配属された私は、若いお母さんが小さな子どもを残して亡くなる姿を何度も見ることになります。それは何度経験しても痛く、悲しい経験で、気持ちが疲弊するには充分でした。
仕事内容は過酷で、水分をとる時間すらなく膀胱炎を繰り返す日々。「明日こそ辞めよう」と思いながらも、なんとか出勤を続けていました。精神的にも肉体的にも限界に近づいていた頃、彼からプロポーズを受けました。
その瞬間に浮かんだのは、「彼と一緒にいたい」という気持ちよりも、「ここから逃げられる」という安堵感でした。
結婚後の生活
結婚後、私は彼の住む県外へ引っ越しました。しかし彼は仕事が忙しく、さらに筋トレや日焼けサロンに夢中で、家にいることはほとんどありませんでした。寂しさを感じることもありましたが、「いなくても困らない」と割り切り、私も自由に過ごしていました。
最初は働かない時間を楽しんでいたものの、友達も家族も近くにいなかったので、すぐに物足りなさを感じ、近所で看護師として復職。家事はすべて私が担っていましたが、「私がやるのは当然」という雰囲気もあり、不満を抱くことはありませんでした。小さな喧嘩や意見の食い違いはあったものの、表面上は問題なく結婚生活が続いていきました。
ただ、結婚して最も大きく変わったのは「愛情表現」でした。結婚前は毎日のように「好きだよ、結婚したい」と言ってくれていたのに、一緒に暮らし始めてからは全くなくなり、まるで私への興味が消えてしまったように感じたのです。
学び・アドバイス
・束縛=愛情 ではない
強い束縛や過剰な嫉妬は、愛情ではなく「相手の不安」や「依存」の表れ。結婚前に見抜くことが大切です。
• 自立している女性ほど要注意
経済的・精神的に自立している女性は「自分が支えれば大丈夫」と思いがち。その思い込みが、相手の未熟さをカバーしてしまう危険性があります。
• 体験談を“自分ごと”にする
人の体験談を読むことは、自分の結婚や恋愛を振り返るきっかけになります。もし「似てるかも」と感じたら、今の関係を見直すチャンスかもしれません。
※次の記事では、妊娠・出産後に起きた具体的なトラブルや里帰り中の体験談を詳しくお話しします。【離婚までの経緯②へ続く】
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