妊娠中に直面した孤独と夫の本性|離婚までの経緯②【体験談・支えのなさを痛感】

体験談

「妊娠がわかったら、きっと幸せな毎日が始まる」──そう信じていました。
しかし現実は想像していたものとは全く違い、妊娠をきっかけに夫の冷たさや孤独と直面することになったのです。離婚までの経緯シリーズ②。

妊娠中に見えた彼の本性

結婚してしばらくして妊娠がわかりました。
婦人科で不妊治療に関わる仕事をしていたこともあり、子どもを授かることの奇跡を心から感じ、私はとても嬉しく、幸せでした。また子どもを育てるのは私の夢でもありました。

しかし、つわりで体調が悪く、思うように動けない日が続きました。以前よりは仕事も楽でしたが、とにかく身体が怠く、帰宅すると家事をする余裕が残っていません。そんな中で、彼の態度はますます冷たく感じられるようになったのです。

「洗い物できないならご飯を食べるな」
「なんでこんなこともできないんだ」

身体が思うように動かないだけなのに、こんな言葉を浴びせられるたびに、惨めで悔しい気持ちでいっぱいになりました。

何よりもショックだったのは、「この人を選んだのは自分」という事実と、「この人とこの先もずっと一緒にいなければならないのか」という絶望感でした。

看護師としての自分と、妻としての自分

私は看護師という仕事柄、人の役に立つことが好きで、誰かのために尽くすことに喜びを感じていました。結婚生活でも同じように、相手を支えるのは当然だと思っていたのです。

しかし妊娠をきっかけに、今度は自分が助けを必要とする立場になったとき、彼は寄り添ってくれるどころか、突き放すような態度を取りました。その瞬間、「この人は、本当に大事なときに私を支えてはくれない」と痛感しました。

また、すべて自分でできると思い込み、弱さを見せずに生きてきた私自身の傲慢さも、その状況を悪化させていたのかもしれません。

孤独の中での気づき

看護師として経済的に自立していた私は、「自分ひとりでも生きていける」という意識を強く持っていました。だからこそ、困ったときに誰かに支えてもらうという発想自体がなかったのかもしれません。

しかし妊娠中、家事も仕事も思うようにできなくなり、心から「助けてほしい」と思ったとき、彼は突き放すような態度を取りました。その瞬間、私は初めて「一緒にいる意味ってなんだろう」と真剣に考えるようになったのです。

この精神的な苦痛を味わうくらいなら、一人でいた方がずっと幸せなのではないか──そう思うようになりました。
それでも当時は離婚について具体的に考えることはありませんでした。自分で選んだ人であること、子どもの父親であること、そして「いつか少しずつでも変わってくれるかもしれない」という淡い期待が、まだ心のどこかに残っていたからです。

学び・アドバイス

  • 「困ったときに支えてくれる相手かどうか」で人間性が見える
  • 看護師など自立した職業の人こそ「自分も助けを必要とする瞬間がある」と意識することが大切
  • 結婚は“楽しいとき”より“苦しいとき”に相手の本質がわかる

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