子どもの教育費は幼稚園から大学まで、すべて私立に通うと 2,000万円を超える と言われています。私も最初は「どうやって貯めたらいいんだろう?どれくらいかかるんだろう?」と不安だらけでした。
「奨学金は借りさせたくない」「学資保険に頼らず資金を作りたい」 と考えている親御さんも多いはず。
この記事では、私自身の教育体験と 現金+投資信託を使ったシンプルな準備法 をシミュレーション付きで解説します。
小学校〜大学まで、無理なく教育資金を準備する方法を具体的に知りたい方はぜひ参考にしてください。
私の教育体験と考え方
教育資金をどう作るか説明する前に私の教育に対する考え方と、奨学金や学資保険を使いたくない理由をお話ししたいと思います。
私は私立の中高一貫校に通い、2浪して私立の看護大学に進学しました。
もうこれを聞いただけで親不孝ですよね。私が親だったら、こんな子に絶対お金をかけたくありません(笑)。
2浪したにもかかわらず大学も奨学金を借りることなく通わせてもらい、今思うと本当にありがたかったです。
だからこそ、「お金がないから進路をあきらめる」 ということがないように、子どもにはできる限りの環境を整えてあげたいと思っています。
ただ、正直に言うと私は勉強が大の苦手でした。地頭も良くなく、中高の成績は常に下位。
友達が10分で英単語を10個覚える中、私は2個が限界というタイプでした。
部活も禁止の学校で、勉強だけに集中する方針だったため、 6年間ほとんど寝て過ごしていました。
それでも周りが東大や医学部、慶應、早稲田に進む中、 大して勉強もしていないのに適当な大学では納得できず、 プライドだけがむくむくと成長してしまいました。 看護師免許が取れればどこの大学でも同じなのに、拗らせて2浪してしまったのです。
この経験から学んだのは、「本人が苦痛を感じる環境に無理やりお金をかけるのは、お互いにとって良くない」 ということです。
蛙の子は蛙で、私の息子も勉強が好きじゃない可能性が大いにあります。だとしたら、中高一貫校に無理に入れるつもりはありません。
受験や進学よりも、スポーツや部活など、自分が熱中できること、楽しいと思えることを見つけてほしい。そういうことにこそ、私はお金を使ってあげたいと思っています。
中高一貫や塾に入れるか迷ったときはお子さんが勉強が得意か不得意かは必ず見極めてほしいと私は思います。
教育資金の基本方針①奨学金を使わず、負債ゼロで社会人にする
一つ目の基本方針は、「奨学金を使わず、負債ゼロで社会人にする」 ということです。
私自身も親にそうしてもらい、本当に感謝しています。
奨学金は低金利とはいえ、社会人になってすぐに固定費を抱えるよりは、自分の将来や資産形成にお金を使ってほしい と思っています。
たとえば、大学4年間で 400万円借りた場合(利率0.2%、15年返済) だと、
- 毎月の返済は 約23,000円
- 総返済額は 約414万円
金利が低くても、15年間毎月2万円の固定費を払い続けるというのは大きな負担です。
教育資金の基本方針②学資保険には入らない
多くの人が「教育資金=学資保険」と考えがちですが、私は学資保険は不要だと思っています。
なぜなら、学資保険の利回りは年1.5〜3.0%程度といわれていますが、これは「複利」ではなく元本に対する単利で計算されているものがほとんどです。
つまり、10年・15年と積み立てても、実際に増えるお金はごくわずか。 インフレ率や運用効率を考えると、正直ぼったくりに近いと思っています。
同じお金を低コストの投資信託(例えばS&P500や全世界株式インデックス)で積み立てていけば、長期的には年4〜6%の複利で増えていく可能性があります。
これが、学資保険では得られない最大の差です。
👉 お子さんが大学に進学するまでに10年以上ある場合は、投資信託での積立運用をぜひ検討してみてください。
時間を味方につけることで、無理なく・効率的に教育資金を準備できます。
万が一のとき(親が亡くなったとき)の教育資金は?
学資保険を選ぶ理由のひとつに、「親が亡くなったときに保険金で教育資金が確保できるから」という安心感があります。
ただ、これは別の手段で十分にカバー可能です。
たとえば、
- 投資信託での積立運用 → 資産そのものが教育資金の原資になる
- 死亡保険(定期保険や収入保障保険) → 親が亡くなったときに教育費分を保障できる
この2つを組み合わせれば、保険の「貯蓄性」に頼らなくても、効率よく・柔軟に・安心して教育資金を準備することができます。
🎓 私立中高一貫・私立理系大学の場合の教育費と資産計画
では、私立中高一貫から私立理系大学(下宿あり)に進学する場合、実際どのくらいのお金が必要になるのかを見ていきましょう。
文部科学省などのデータをもとにまとめると、教育費は「どの時点から私立に進むか」で大きく変わることが分かります。
💰教育費の総額を見てみよう
| 教育ルート/区分 | 幼稚園 | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学(私立理系) | 下宿費(4年) | 合計(約) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| オール公立 | 70万円 | 200万円 | 150万円 | 140万円 | 500万円 | 448万円 | 約1,510万円 |
| 大学のみ私立 | 70万円 | 200万円 | 150万円 | 140万円 | 800万円 | 448万円 | 約1,810万円 |
| 高校から私立 | 70万円 | 200万円 | 150万円 | 350万円 | 800万円 | 448万円 | 約2,020万円 |
| 中学から私立 | 70万円 | 200万円 | 450万円 | 350万円 | 800万円 | 448万円 | 約2,320万円 |
| 小学校から私立 | 150万円 | 900万円 | 450万円 | 350万円 | 800万円 | 448万円 | 約3,100万円 |
| オール私立 | 150万円 | 900万円 | 450万円 | 350万円 | 800万円 | 448万円 | 約3,100万円 |
この総額だけを見ると、
「とても払えそうにない…」と思う方も多いと思います。
でも、実際には一度にかかるお金ではなく、少しずつ発生する費用です。
次に、月々にどのくらいのお金がかかるのかを見ていきましょう。
🏫教育費の月々の支払い
| 学校区分 | 合計費用 | 月平均換算 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 幼稚園(私立) | 約150万円 | 約4.2万円 | 給食費・行事費など含む |
| 小学校(公立) | 約200万円 | 約2.8万円 | 給食・教材・習い事など別途 |
| 中学校(私立) | 約450万円 | 約12.5万円 | 入学金含む平均 |
| 高校(私立) | 約350万円 | 約9.7万円 | 修学旅行・模試含む |
| 大学(私立理系・自宅通学) | 約800万円 | 約16.7万円 | 授業料・教材費など |
| 下宿費(私立大学時) | 約448万円 | 約9.3万円 | 家賃・生活費 |
| 大学+下宿あり(合算) | 約1,248万円 | 約26万円 | 学費+家賃・生活費込み |
| 総額(下宿なし) | 約1,950万円 | — | 幼稚園〜大学・自宅通学 |
| 総額(下宿あり) | 約2,398万円 | — | 幼稚園〜大学+下宿費 |
こうして分解してみると、少しイメージが湧いてきたのではないでしょうか。 私自身も「高校まではなんとかなるけど、大学・下宿はやっぱり大きいな…」と実感しました。 だからこそ、早い段階から少しずつ準備を進めておくことが大切です。
🏠現在のわが家の状況
- 子ども:4歳
- 世帯収入:月47万円ほど
- 現在の金融資産:約1,000万円
- 投資:毎月30万円をNISAで積立中(目的を分けずに長期運用)
子どもが高校を卒業するまで、この世帯収入であれば、 月々のキャッシュフローで教育費をまかなえる見込みです。 ただし、私立大学+下宿となる26万円を、月々のキャッシュフローで払うのは難しいので 18歳までに1,300万円程度の準備が必要になります。
👶〜🎓 子どもの成長に合わせた私の教育費と投資プラン
※あくまで私の計画です。
🧒 幼稚園〜小学校
- 教育費:月3〜6万円程度
→ 習い事を含めても月10万円以内に収まる見込み。 - この時期は家計に余裕があるため、月30万円の投資を継続して資産形成を優先。
💡 ポイント
子どもが小学生までは「資産形成の黄金期」。
この期間に資産形成を進めることが将来の安心につながります。
🏫 中学〜高校(中高一貫私立)
- 教育費:月10〜12万円前後
- スマホ・交通費・お小遣いなど:約4〜5万円/月
→ 手取り47万円でも生活費とのバランスは取れる範囲。 - 教育費が増えるため、投資額を月15万円に調整して無理なく継続。
🎓 大学(私立・下宿あり)
- 教育費+生活費:最大月26万円程度
→ 初年度は入学金・引っ越し費用など一時的に支出増の可能性あり。 - この期間は投資を一時的にお休みし、
それまで積み上げた資産を教育資金として一部取り崩すのが現実的。
| 期間 | 投資額/月 | 年数 | 積立総額 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 小学校まで | 30万円 | 6年 | 約2,160万円 | 資産形成の黄金期 |
| 中学〜高校 | 15万円 | 7年 | 約1,260万円 | 教育費・スマホ・お小遣いなど増加期 |
| 大学時代 | 0円 | 4年 | — | 投資は一時停止。必要に応じて取り崩し |
| 合計 | — | — | 約3,420万円 | 現資産1,000万円と合わせて約4,400万円規模に |
📈 この通りいけば資産はどうなる?
| 期間 | 積立額 | 年数 | 運用後資産(おおよそ) |
|---|---|---|---|
| スタート時 | – | – | 1,000万円 |
| 8年後(小学校卒) | 月30万円×8年=2,880万円 | 8年 | 約5,180万円 |
| さらに6年後(高校卒) | 月15万円×6年=1,080万円 | 14年 | 約7,230万円 |
| さらに4年後(大学卒) | 積立なし・運用のみ | 18年 | 約8,920万円 |
このように、教育費を支出しながらでも計画的に投資を続ければ、大学卒業時点で約9,000万円規模の資産が見込めます。
途中で積立額を減らしても、時間を味方につければ十分に増やせることが分かります。
とはいえ、子育ては計画どおりにいかないもの。私のように浪人するかもしれないし、 留学したいと言うかもしれません。 だからこそ、「完璧な計画」ではなく、柔軟に調整できる仕組みを持つことが大事だと思っています。
🔸もし「子どもNISA」が新しく始まったら?
2026年以降、政府は「子どもNISA(仮称)」という新しい制度を検討しています。
これは、これまでのジュニアNISAに代わって、未成年者でも長期・非課税で運用できる仕組みとして期待されています。
子どもNISAのポイント(予定・案)
- 対象:0〜18歳の未成年
- 投資枠:年間80万円〜240万円程度(一般NISAに準じる可能性)
- 運用商品:株式・投資信託など
- 特徴:親権者が代理で運用し、子どもが成人した後にその資産を引き継げる
🔸ジュニアNISAと子どもNISAの違いを簡単にまとめると
| 項目 | ジュニアNISA | 子どもNISA(新設案) |
|---|---|---|
| 対象年齢 | 0〜19歳 | 0〜18歳程度(予定) |
| 年間投資枠 | 80万円 | 80〜240万円程度(予定) |
| 払い出し制限 | 18歳まで原則引き出せない | 途中引き出し可能になる見込み |
| 口座開設 | 2023年で終了 | 新制度として再開予定 |
| 特徴 | 教育資金・祝い金の準備向け | 金融教育・長期運用にも活用可能 |
ジュニアNISAでは途中で引き出せない制限がありましたが、
「子どもNISA」では 柔軟に引き出せるようになる と報じられています。
そのため、教育資金や結婚資金など、ライフイベントごとに使いやすくなる点も魅力です。
🌱もし「子どもNISA」が始まったら、私はこう使う
2024年から始まった新NISAでは、5年間で最大1,800万円まで非課税で投資できます。
私は今、その枠を使って毎月30万円を老後・教育資金あわせて積み立てています。
もし今後、「子どもNISA(未成年のNISA)」が再スタートしたら、
私は子どもの大学資金づくり専用として使いたいと考えています。
たとえば、
- 4歳から18歳までの14年間
- 月5万円(年60万円)を積み立て
- 年5%で運用した場合、
👉 18歳時点で約1,300万円になります。
将来は子どもと子ども名義の証券口座を一緒に見ながら、大学の入学金や引っ越し費用などを支払いたいと思っています。
もし子どもNISAが再開されなかった場合は、
私自身のNISA枠を使い切ったあとで、子どもの特定口座に大学資金を積み立てていく予定です。
📈教育資金を投資で準備するメリット
教育費のピークは中学〜大学の時期ですが、そこまでには10年以上の時間があります。 この「時間」を味方につけることで、 預貯金だけよりもずっと効率的に資産を増やすことができます。 もちろん、18歳の時に暴落している可能性もありますが、 長期運用であれば含み損になっていることは少ないと考えられます。
大学4年間の学費は月々取り崩すことが可能です。 つまり、「18歳の年に暴落しても、22歳までに回復する可能性は十分ある」ということです。 実際、米国株などは暴落から平均3〜4年で回復してきたデータがあります。
さらに、高校卒業までに現金比率を徐々に増やしておくことで、相場の急変にも対応できます。 万が一、18歳時点で資金が不足しそうな場合は、 私の老後資金から補填する余裕も持たせています。 ずぼらな私のモットーはシンプルに、教育資金も現金と投資信託だけで準備することです。
- 長期運用で複利が働く
- インフレに強い
- 積立でリスク分散できる
つまり、教育資金こそ“長期・分散・積立”の投資にぴったりなんです。
💬まとめ:教育費は「計画・長期運用・柔軟性」が大切
- 幼稚園〜大学までの教育費は数千万円規模ですが、 少しずつ積み立てれば無理なく準備可能です。
- 奨学金や学資保険に頼らなくても、投資信託+現金で効率的に資産を増やせます。
- 10年以上の長期運用で複利が働き、 暴落リスクも大学費用を月々取り崩すことで対応できます。
- 子どもの特性に合わせて、熱中できることにお金を使うのが大事。 無理に高額な学校や塾に入れる必要はありません。
- 浪人や留学など、予定外の出費にも対応できる柔軟な計画を持つことが安心につながります。
💡 教育費は「長期・分散・積立+柔軟性」で、親も子どもも安心できる準備ができます。
最後にひとこと🌸
ここまで私の教育資金の考え方やシミュレーションを紹介してきました📊
もちろん、家庭によって状況や考え方はそれぞれですので、必ずしもすべての方に当てはまるわけではありません。
それでも、少しでも「こんな方法もあるんだ✨」と思っていただけたり、教育資金の準備を考えるきっかけになれば、とても嬉しいです😊


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