離婚調停がうまくいかず、次は裁判になるかもしれない──そんな状況になると、誰でも不安や迷いが出てきます。
「裁判ってどんな流れになるの?」「精神的に耐えられるかな…」と心配になるのも当然のことです。
私も、調停が不成立になったあと、半年後に夫から離婚裁判の書類が届きました。
弁護士から「もしかしたら訴訟になるかもしれません」と言われていたので覚悟はしていたものの、正直、書類を見た瞬間は「もうやだな」「また話し合わなきゃいけないのか…」という気持ちでいっぱいでした。
この記事では、実際に私が経験した離婚裁判の流れや、その中で感じた迷い・葛藤・気づきを包み隠さずお伝えします。
これから裁判を控えている方、どう進むのか不安な方の参考になれば幸いです。
そもそも離婚裁判って何?
離婚調停がうまくいかず、夫婦間で離婚や親権、財産分与、養育費などの話し合いがまとまらない場合、最終的な判断を家庭裁判所に委ねるのが「離婚裁判」です。
裁判では、裁判官が双方の主張や提出された証拠をもとに、離婚や条件について判断します。
離婚裁判はまず調停が原則
基本的には、離婚裁判を起こす前に、まず「離婚調停」を申し立てる必要があります。
調停では、裁判官ではなく調停委員が間に入り、話し合い形式で条件を調整します。
- 調停で合意できなければ裁判に進む
調停が不成立の場合のみ、裁判所に訴えを起こして離婚裁判になります。 - 裁判で決まること
離婚そのものだけでなく、親権・財産分与・養育費も裁判官が最終判断します。
調停を経ずに裁判ができる場合もある
例外的に、調停を経ずに裁判を起こせるケースもあります。
- 相手方が不明、または行方不明の場合
- 相手方が調停に応じない場合
- 緊急の必要がある場合(DVなどで調停では間に合わない場合)
ただし、これらの場合でも、家庭裁判所が認めたときに限られます。
💡ポイント
離婚裁判は「裁判官に判断してもらう最後の手段」です。
調停での話し合いがうまくいかないと裁判に進みますが、調停の段階で財産分与や親権などを整理しておくと、裁判もスムーズになります。
調停が不成立、その半年後に届いた裁判書類
離婚調停が不成立になってから半年後、相手(夫)から離婚裁判に関する書類が届きました。
弁護士からも「もしかしたら離婚訴訟になるかもしれません」と言われていたので、ある程度覚悟はしていました。
夫としても、いつまでも婚姻費用を払い続けたくない気持ちは理解できます。
「また話し合うのか…」心がついていかない気持ち
ただ、正直なところ「また旦那と話し合うのか…」「嫌な気持ちになるな」「もうやだな」という思いが強く、心が追いつかない部分もありました。
それでも、やるしかない状況だったので、再度同じ弁護士に依頼し、離婚訴訟に対応することにしました。
弁護士の方針:「離婚したくない」と主張
その際、弁護士からは「婚姻費用をもらい続けるために、こちらは離婚したくないという主張で行きましょう」と助言があり、その方針に従って陳述書を提出しました。
当時はその判断が最善だと思っていましたが、実際のところ、財産分与がきちんと決まるなら離婚してもよいという気持ちもありました。
今振り返って思うこと
今振り返ると、離婚訴訟の中でも財産分与を一緒に請求することができたので、あの時にしっかり話し合っておけばよかったと感じています。
結果として、訴訟では離婚を認めるかどうかが主な争点となり、財産分与の話が出ることはありませんでした。
「離婚を認めない」という主張をしていたため、裁判所としても、離婚成立を前提とした財産分与を判断できなかったのだと思います。
同じような状況の方へ
離婚訴訟では、離婚そのものを争うだけでなく、財産分与や親権、養育費なども一緒に請求できます。
どの主張を選ぶかによって、裁判の進み方や結論も変わってきます。私のように「本音」と「弁護士の方針」が少し違う場合は、迷ってもいいので一度しっかり話し合っておくことをおすすめします。


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