離婚裁判は長引くイメージがありますが、実際どれくらいかかるのでしょうか?私のケースでは「9回・約1年」でした。この記事ではその実例をもとに、裁判の回数・期間、電話会議や尋問の具体的な流れ、調停との違いまで詳しく解説します。
離婚裁判ってどれくらいかかる?私の場合
私の場合、離婚裁判は 合計9回 行われ、期間は 約1年 かかりました。
書面中心の期日(7回の電話会議)
最初の7回は、弁護士同士と裁判官による電話会議 でした。
電話会議では、裁判官から「この資料を提出してください」と指示があり、弁護士を通じて書類を提出します。
期日では、提出した書面の内容をもとに、裁判官が要点を確認しながら進行していきます。
主なやり取りは「書面の確認」と「次回までの課題整理」で、比較的短時間で終わることが多いです。
この段階では、すべて弁護士が対応してくれました。
当事者が出席した期日(尋問・和解協議)
残りの2回は、当事者も出席 する回でした。
1回目は「当事者尋問」といって、裁判官や相手側弁護士からの質問に答え、自分の主張や経緯を説明します。
そして最後の1回は「和解協議」で、裁判官の立ち合いのもと、最終的な合意点について話し合いが行われました。
裁判を通して感じた負担の違い
全体を通して、離婚裁判はどうしても長期戦になりますが、弁護士が間に入り、手続きや資料のやり取りを進めてくれたおかげで、精神的な負担はかなり軽減されました。
実際には、調停のように自分が毎回出席して話し合う必要がなかったため、思っていたよりも負担は少なかったです。
離婚裁判の流れ
① 離婚調停の有無
調停で解決できなければ、裁判へ進みます。
② 訴状の提出(原告)
家庭裁判所に訴状を提出します。
離婚理由、親権、養育費、財産分与、慰謝料などもあわせて記載します。
③ 答弁書の提出(被告)
相手に訴状が届き、反論や主張を「答弁書」で提出します。
④ 第1回口頭弁論
裁判官が双方の主張を確認します。
場合によっては、再度調停に移行することもあります。
⑤ 証拠提出・審理
メール・LINE・写真・診断書・証人などの証拠を提出します。
数回の期日(半年〜1年以上)をかけて審理が進みます。
⑥ 判決
裁判官が、
・離婚の可否
・親権・養育費
・慰謝料・財産分与
などを総合的に判断して判決を出します。
⑦ 判決後
不服がある場合は2週間以内に控訴可能。
確定すれば離婚が成立し、必要に応じて強制執行もできます。
離婚裁判での主張の対比
相手(元夫)の主張
元夫は裁判で、夫婦関係が破綻していることを理由に離婚を求めています。主な内容は以下の通りです。
- 暴力の存在
→ 日常的に暴力があったと主張 - 暴言・誹謗中傷
→ 日常的に暴言・誹謗中傷があったと主張 - 精神的ショック
→ 別居や子どもに会えないことにより適応障害の診断を提出 - 家事・育児への関与
→ 自分は家事や育児に積極的に関わっていたと主張
私(被告)の主張
- 請求棄却の主張
→ 元夫の請求(離婚・慰謝料)は認められないことを主張 - 訴訟費用の負担
→ 裁判にかかる費用は元夫が負担するべきと主張
裁判で感じたこと
正直に言うと、元夫の主張を聞いたとき、とにかく全てが嘘で驚きました。
「裁判でここまで嘘をついていいのか…」と、心の中で思わずつぶやいたほどです。
裁判官からは何度も「証拠を提出してください」と指示がありましたが、一向に証拠は出てきませんでした。
裁判では主張に対して必ず証拠や根拠が必要です。 そのため、別居前にはメールやLINE、写真などの証拠をきちんと集めておくことがとても大切だと痛感しました。
ここまでの裁判を通して感じたこと
離婚裁判は「長期戦で大変そう」と思われがちですが、実際にやってみると、弁護士がほとんどの手続きを進めてくれたおかげで、時間もエネルギーも調停ほどはかかりませんでした。
自分が出席したのは尋問や和解協議のときだけで、普段は弁護士を通じて書類をやり取りする形だったので、精神的な負担も少なかったです。
もちろん、証拠を集めたり、自分の気持ちを整理したりといった準備は必要ですが、「一人で抱え込まずに進められる」ことが裁判の大きなメリットだと感じました。
もし今、離婚裁判を考えている方がいたら、焦らず、弁護士と協力しながら一歩ずつ進めていけば大丈夫です。
この記事が、同じように悩む方の参考になれば嬉しいです。


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