「離婚調停は何回で終わるの?」
私の実体験では 10回以上・1年半かけても不成立 でした。平均は3回程度といわれますが、相手の態度や状況で大きく変わります。
この記事では、私が経験した離婚調停の流れ・回数、協議離婚や離婚裁判との違い、婚姻費用・児童手当の注意点まで解説します。
離婚調停とは?私が経験した流れと回数
私は「婚姻費用分担調停」と「離婚調停」を同時に申し立てました。
調停は月に1回ほど、合計10回以上・約1年半かかりましたが、結果は「離婚不成立」。
婚姻費用については 5回目くらいで審判に移行 しましたが、財産分与については一向に審判に行きませんでした。
審判に移行するかどうかは、裁判官の判断によります。争点の強さ、資料のそろい具合、相手の対応などが影響します。
離婚調停に関わる人たち
離婚調停に関わる主な人は、申立人・相手方である夫婦当事者、その代理人弁護士、そして裁判官と調停委員です。
調停は、男性1名と女性1名がペアとなる調停委員が中心となり、当事者の間に入って中立な立場で話し合いを仲介・促進します。調停の途中で変更になることもあり、私も1回だけ女性の調停委員が変わりました。
裁判官は調停が成立または不成立になるタイミングや、専門的意見が必要な場合にのみ同席し、必ずしも毎回同席するわけではありません。
私の場合も、裁判官が同席したのは不成立になった最後の一回だけでした。
調停の基本的な流れ
- 家庭裁判所に申立書を提出
- 裁判所から呼び出し状が届く
- 調停委員を介して話し合い(1回2時間ほど)
- 双方が合意すれば成立、まとまらなければ不成立 → 調停不成立なら審判に移行することもある
平均的には 3回程度で終わるケース が多いですが、争点が多い場合や相手が非協力的な場合は長期化します。
離婚の方法は3種類
① 協議離婚|日本で最も多い方法
夫婦が話し合いで合意し、市区町村役場に離婚届を提出すれば成立します。
裁判所や弁護士を介さないため、時間も費用もかかりません。
注意点
財産分与や養育費を口約束で済ませると後々トラブルになることも。公正証書の作成がおすすめです。
② 調停離婚|家庭裁判所で話し合う方法
協議離婚で合意できない場合は、家庭裁判所での調停を利用します。
私が経験したように、以下を同時に申し立てることも可能です。
- 婚姻費用分担調停:別居中の生活費や子どもの養育費を請求
- 離婚調停:離婚そのものについて、親権・養育費・財産分与などを話し合う
調停では調停委員と裁判官が間に入るため、夫婦が直接顔を合わせずに進められる点も特徴です。
私も彼に会うことに恐怖心がありましたが、裁判所に伝えておくと駐車場や建物内で会わないように配慮してくれました。
③ 離婚裁判|調停が不成立のときの最終手段
調停で合意できない場合は離婚裁判に進みます。判決によって強制的に離婚の可否や条件が決まります。
ただし、時間・費用・精神的負担が大きいため、実際に裁判まで進むのは全体の1割以下。
👉 私自身は最終的に裁判にまで至りました。
私が調停で感じたこと・大変だったこと
- 書類をそろえるのは想像以上に大変(戸籍謄本、住民票、源泉徴収票など)
- 相手が非協力的だと時間がかかる
- 調停委員は中立であり、味方ではない(委員によって対応は異なる)
- 弁護士がいるとスムーズに進む場面が多い
私は看護師として働き、実家で生活していたため経済的には困りませんでした。
しかし「子どもに必要なお金は確保したい」という思いから婚姻費用を確実に受け取るため調停を選びました。
夫とは冷静に話し合える状況ではなかったので、弁護士の存在は本当に助けになりました。
ただ性格に難がある相手だと、私のように調停が長期化する可能性が高いので、その分弁護士費用が高額になる傾向があります。
また、婚姻費用は「申し立て日」に遡って支払われますが、調停で決まるまでは生活費が入ってきません。
👉 別居前に生活費を準備しておくことが大切です。
婚姻費用や児童手当の注意点
- 婚姻費用は「別居時」ではなく「申立てをした月」から支給される
- 児童手当は「別居前に受給者変更」を忘れないこと
👉 婚姻費用や養育費の詳しい計算方法はこちらで解説しています。
➡️ 婚姻費用と養育費の違い・計算方法(体験談つき)
審判に関する目安
- 審判に移行するかどうかは裁判官の判断
- 争点の強さ、資料のそろい具合、相手の対応によって変わる
- 調停+審判を含めた平均期日は 3〜4回前後
- 多くのケースで 3か月〜1年 以内に終わるが、長期化することもある
- 調停に代わる審判で終局する事件は約 9% 程度
これから離婚調停を考えている方へ
離婚調停は精神的にも肉体的にも負担が大きいですが、流れや注意点を知っておくことで心の準備ができます。
💡 まとめ
- 調停は1回で終わらず、長期戦になることも多い
- 弁護士に依頼すると書類や手続きの負担が軽減される
- 協議離婚が理想、調停は次のステップ、裁判は最終手段
私の経験からのアドバイス
- 別居を考えているなら、生活費のシミュレーションをしてから動くと安心
- 「調停=すぐ解決」ではなく、長期戦になる覚悟を持つ
- 弁護士相談は「贅沢」ではなく「自分と子どもの生活を守る手段」
- 一人で抱え込まず、信頼できる人に気持ちを話すことが心の支えになる


コメント